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Akiko Fukunaga [Diary]
by acco_gluck
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共晶点10周年!

「共晶点」
11/10(水)〜11/14(日)
10:00〜19:00 (初日は13:00〜、最終日は18:00まで)
パレット柏 柏市民ギャラリー (DayOneタワー3階)
共晶点10周年!_e0105782_20214261.jpeg
共晶点10周年!_e0105782_20215983.jpeg
10年目の共晶点。いよいよ水曜日から始まります。

これまでタイトルに、〜柏ゆかりの新進作家〜と記載していましたが、10年を経て、それぞれにキャリアを積み、新進でもなくなってきましたし、柏ではそこそこ認知されてきましたので、「共晶点」のみに変更しました。

また、この10年を振り返る記念冊子「DECADE共晶点」を作りました。
共晶点10周年!_e0105782_20305541.jpeg
これまでのフライヤーと展示風景、作家ごとの代表作品など、A4版72ページ。
作家の室屋裕一さんと田中辰秀さん撮影の写真がまた素晴らしく、こうして本になると、おおお〜っと感慨深いものがありました。

つたないながらデザインを手掛けました。改良を重ね、なんとか会場で皆様にお手に取って頂けるクオリティにはできたかな、と思います。
ご希望の方には会場で増刷オーダーを承ります。1800円です。

そんなPC作業に没頭するあまり、肝心の制作のスタートが遅れ、今回の私の出展は6点となります。

この世界が平和へと向かいますように。
そんな祈りを込めて描きました。
皆様の心に届きますよう。


# by acco_gluck | 2021-11-06 23:02 | Painting | Comments(0)

野十郎さん

柏市民ギャラリーで開催中の髙島野十郎展に行ってきました。

素晴らしかったです!

柏にお住まいだったということでお名前だけは存じていましたが、ほぼ独学の孤高の画家が、すぐご近所にいらしたこと、こんなにも素晴らしい作品を残されていたことを、この展示で初めて知りました。

蝋燭の絵が有名ですが、私はこの月に魂が震えました。

「月ではなく闇を描きたかった」という言葉に、深く共感します。

そして、野十郎が「パラダイス」と呼んだ柏の地が、私が子供の頃遊んでいた公園のすぐ近くでした。
作品に描かれたそののどかな風景は、今は見る影もありませんが、彼がどんなに愛おしい気持ちで描いたのかが手に取るように伝わりました。
土地を愛し慈しむ気みたいなものが、不思議と柏には今も変わらずに存在するような気がするのです。柏ラブな市民が多すぎる。

会期は8日まで。あとわずかですが、ご都合が合う方はぜひ!


ここのところ、なんだかとっても忙しい。
内々での展示2つ。
我が家の14年ぶりの塗装工事。
母の親友が急逝され、お手伝いと葬儀。
母の手首のボルト摘出手術と通院。


そしてオリンピック!
夜ふかししなくていいのは宵っ張りの私は寂しくもあります。

日本選手の活躍、素晴らしいですね!
一番応援してるのはサッカー。準決勝はスペイン相手に善戦しました。
3位決定戦、頑張って欲しいです!

この世界情勢の中、開催できたことに感謝です。
最終日まで無事に、そして閉会式を無事に迎えられますように。


# by acco_gluck | 2021-08-05 10:57 | Living | Comments(0)

柏融展始まりました

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すっかり告知を忘れておりましたが、今日から「柏融展〜柏に住まう作家たち〜」が始まりました。
パレット柏企画として、今回も企画運営をさせて頂きました。

6/18(金)〜6/21(月) 10:00〜18:00
パレット柏 柏市民ギャラリー (柏市柏1-7-1 DayOneタワー3階)

秋の共晶点よりも少し年齢層を上げたこの展示。2年ぶり、2回目となります。
今回もかなり良い展示になったと思います。

4月に銀座に来られなかった方も多かったので、「blue sky」「clover」「愛の和」の3点を含む旧作7点を出展しています。
中でも、2012年に描いたS50号の「いぶき」は、今のこの時代にこそ観て頂きたいと思いました。
柏融展始まりました_e0105782_22294351.jpeg
地球意識であるガイアを描きました。震災のあと、私が感じ取っていた宇宙意識が、今まさに地球規模で現実化しているような気がするのです。

今こそ、この愛の波動を地球に送りたい。それができる人類でありたい。
日本から。この柏から。
私自身が今日、この絵からパワーをもらいました。

みなさんの作品も力作です。
四日間と短いのですが、ぜひ多くの方に観て頂きたいと思います。


# by acco_gluck | 2021-06-18 22:52 | Painting | Comments(0)

13日間にわたる銀座柳画廊個展「かしごころ-和心-」が終了しました。
ご来廊くださった皆様、応援してくださった皆様、そして銀座柳画廊の野呂社長・副社長・社員の皆様、まことにありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

個展初日の4/12、蔓延防止等重点措置とやらが発出。
東京は恐ろしいところという刷り込みがなされたようで、行きたくても行けないとおっしゃる方がとにかく多かったのですが、まあ来たい方はどうしたって来るでしょうと思っていました。お蔭様で、たくさんの方にお越しいただきました。

そうして会期が終わっての緊急事態宣言。
ラッキーでしたねと言われましたが、私にはわかっていました。この期間は絶対に大丈夫だと。なぜなら天命だからです(笑)。
桜の大作「蒼天」に込めた、生きる悦びが四方八方に拡がれー!という祈りが天に届かぬはずがない。みたいな根拠のない自信がありました。

その意を共有してしまえる小川紗綾佳さんの音楽と相まって、多くの方が感動してくださり、涙を流される方もしばしば。
見えないものが見える紗綾佳さん曰く、画廊に光が溢れていたそうです。
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作曲してくれた小川紗綾佳さんと

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この蒼天を挟んだ50号の「blue sky」と10号の「clover」の二点は、対の作品となっていました。
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この桜の下で、涙も枯れて、絶望と希望がない混ぜになった心持ちで青空を見上げる。幸せになるはずだったのに。。瞳に映るのは、蒼。

ひとしきりポカンとしたあと、ふと横を見ると目の前には四つ葉のクローバー。
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幸せは、追い求めるものじゃなくて、気づくもの。

あるお客様にそのことを話すと、素敵な解釈をして下さいました。
「これは、お能でいうと、前シテと後シテね」と。

私は詳しくは語れませんが、わかりやすく言うとお能の演目の前半の主役(シテ)は救われる前、後半は救われた後、みたいな感じらしいです。
能舞台の鏡板(かがみいた)の松は、春日大社の影向(ようごう)の松に春日大明神が降臨したことに由来し、芸能の神様の依代(よりしろ)であると、京都で鏡板の製作をした際に学びました。
シテの救いは、その神様によるものであると。

だとすると、この「蒼天」の桜はまさしく鏡板の老松ではないか!
さらに紗綾佳さんの音楽は、謡(うたい)そのものではないか!!
えっ、じゃあここは能舞台?!

「蒼天」は確かに、そんな依代として描いたものだったので、それが形となっていたことに我ながら驚いてしまいました。


幸せは、すぐそばにある。
この日本に生まれて、今生きていることの有り難さ。

そんなプラスのエネルギーで地球が満たされることを願って、これからも私は絵を描き続けていきたいと思います。



# by acco_gluck | 2021-04-26 01:41 | Painting | Comments(0)

端(はた)さんのコラム

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札幌在住の美術家でありギャラリストの端 聡さんに、たまたまこの作品を見ていただく機会があり、自主的にコラムを書いてくださったのですが、その内容が素晴らしく、とても嬉しかったので、個展で作品の横にパネル掲示してあります。
創り手として、ここまで理解して頂けることはこの上ない幸せであります。

端さん、本当にありがとうございます。


『福永明子作「蒼天」に思うこと』

それは空の蒼から始まった。
全長5m程ある木製パネルに微かなグラデーションを纏わせ、全てを蒼に染めたと言う。
そこに立つ福永明子は永遠と無限とが戯れる力と共に、畏(おそれ)れすら感じたに違いない。

蒼を眼前に最初の一筆。
針の穴に糸を通すかの如く福永の全神経が筆先に伝わり蒼い地平に線が引かれる。
線は静かな呼吸と高まる心拍を背負いつつ増殖し桜の幹となり枝葉へと成長する。
それは地下を流れる水脈や脳内の神経細胞にも似て全ての生命を司る連鎖なのである。
蒼天に向かう幹と枝の先に福永は想像の中で架空の蕾を芽吹かせ開花の兆し(きざし)を確かめ、その後、一輪ずつ丁寧に桜の花を描く。
陰影を可能な限り抑え、淡い桜色に微かになぞられる鉤勒(こうろく、輪郭線)の奥ゆかしい静かな日本画伝統の技法には含蓄された福永の感性と意志、さらに桜の生命力や躍動感さえも感じる。

一体、この絵の中に桜の花はどのくらいあるのだろう。
何百、何千、何万?おそらく福永自身もその正確な数は語れないであろう。
無数に広がる花の群に永遠を感じ、満開に儚さを感じつつ福永の筆は留まることを知らず花を咲かす。
花は枝の無い空間にも浮遊し、その連続性は自動書記の様な見えない何かの力によっての行為なのかも知れない。
いつしか5mのパネルは枝の数をも上回る満開の桜で覆われ蒼天の空も隠されてゆく。
散りゆく花びらはそこには無く、一寸先の風に吹かれ舞い散る花びらを予感しつつも全ての花は満開なのだ。
絵の構図からすれば花吹雪が描かれてもおかしくはない。
切なく散る花びらを描かないのは生命の輪廻の中に精一杯咲く無常の今を描きたかったのであろう。
福永の言葉を借りるなら「今、私は生きている」と言う台詞に象徴される。

さて、私の主観かもしれないが、この約5mの大作に良い意味で音を感じない。
蒼天に咲く無数の桜の花、天に聳える幹、青より青い蒼天、この雄大な情景に音は無い。
正しくは無音を感じさせるという言い方が合っている。
西洋絵画では色彩における陰影の強さ、ペンティングナイフや筆によるタッチの痕跡、油絵具のマチエールからの物質感、等々で表層的にも生々しい躍動感によって音は無意識に感じ取れるのだが、多くの優れた日本画にも共通して、この福永の大作「蒼天」にも無音を思うのである。
だからと言って躍動感や力強さを感じない訳ではなく、むしろ西洋絵画のそれより内包された真の強さや力を感じてしまう。
音をも思わせない含蓄された表現には、もの静かの中に奥深いものや豊かなものをおのずと感じる日本人の奥ゆかしくも芯の通った閑寂(かんじゃく)の感性がそこにあるのだ。
無常の儚さを知り、それを美しいと感じる美意識が無音の情景を描かせている。
逆に、含蓄された無音の大作にオーケストラが奏でる壮大な音楽を想起するのは私だけではないだろう。

私の主観はここまでとして、では福永が描く蒼天とは何か、もちろん一般的に言うなら青い空である。
しかし先述した通り蒼天は桜で覆われ作品全体を見る限り「桜」と題してもおかしくはない。
では何故「蒼天」なのか。
蒼天の意味を辞書で紐解くと「蒼天」とは「天の造物主」という意味を持ち、これは、この世をつくりあげた大いなる存在のことであり、中国の古代思想では、天地やすべてのものを支配する造物主とされる。
また、ユダヤ教、キリスト教では「ヤハウェ」、仏教では「如来」を意味するとある。
おそらく、いや間違いなく福永はそのことを知っているだろう。
福永の蒼天とは青い空だけに留まらず次元を超えた宇宙、創造主なのである。
そこに、この世の桜を咲かせ人類も含めたありとあらゆる地上の儚さと無常を現しているのだ。
おそらく福永は自身の人生、自らが体験する喜怒哀楽、無常の現世に生きることの意味を主観的に絵の中の桜に見出しているのであろう。
福永は語る。「楽しいこと苦しいこともひっくるめて、その感情を味合うことが、この世に生まれた出でた意味・・・」だと。

作品「蒼天」には、白昼の月が浮かぶ。月は俯瞰し、もう一つの創造主として蒼天と桜を見守る。
その月こそが真の福永明子なのかも知れない。

          端 聡(美術家/アートディレクター)


# by acco_gluck | 2021-04-19 21:24 | Painting | Comments(0)