銀座柳画廊 個展「かしごころ-和心-」に向けて、私のソウルメイトである音楽家・小川紗綾佳さんが、コラボレーション作品として、桜がモチーフの大作「蒼天」に想いを込めた新曲「蒼天」と「蕾」の2曲を書き下ろしてくださいました。
紗綾佳さんが1ヶ月かけて、とても大切に大切に紡いでくれた二曲。
個展会場で音楽展示いたします。
32点の私の作品と小川紗綾佳さんの音楽の化学反応をぜひお楽しみください。
まずは、個展PRのための動画「蕾」を作って頂きました。
紗綾佳チームの皆様、本当にありがとうございます!
MIXした「蒼天」を今日聴かせて頂きました。本当に素晴らしい曲です。
個展会場でのみお聴き頂けます。
その作曲を終えて、彼女に降ってきた言葉がとても感動的です。
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「福永明子画伯『蒼天』に寄せて」
この数週間ずっと泣いていた。生きていることがあまりにも、嬉しくて儚くて。美しさは悲しさを傍に何も言わずにそこに立っている。
その姿に己の命を写してしまえば、微動だに出来ないほどに凝縮した繊細さと、動き出さずにはいられないエネルギーの渦に気付き、
はっとこの身を思い出しゆっくりと指を握った。
指の関節の皺、爪の奥のあたたかさ。
感じてみれば切りがない程
精密に創られた身体に
感情を宿しここに居ながら未来や過去を考えてみている。
ただ見ていたいと思った。
どんな過去と未来が存在しようともどうしようもなく惹かれているから。
ただ見ていたい。
もしかしたら、
桜もそんな絶対的な感動で私を見つめているのかもしれない。
もしかしたら、
世界はそんな循環だけで、
やわらかくまわって行くのではないかと
静かに静かに信じている。
2021.03.24
音楽家 小川紗綾佳
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