
銀座柳画廊の野呂洋子副社長さんに、何から何までお世話になって、台風に巻き込まれることなく、2泊3日の香港国際アートフェア視察から、無事戻りました。
本当にありがとうございました!!!!
私の率直な感想は、「中国はバブル!」の一言に尽きるかもしれません。
日本ではあり得ない大きさの建物が乱立し、開発が止まらない街。
生きる上での余剰とも言える、アートという商品を、富の道具にする人々。
それは、かつて私たちの国で起こっていたことだ。

とにかくデカい。東京国際フォーラム何個分だろうという会場。

コンテンポラリーは、正直、よくわからない。
それでも作り手として、良いものは波動のようなものを感じる。
なので、誰かに作られたアートバブルに乗っかろうとする作家と、売り手と、太らせて食うつもりの仕掛人との、お金儲けの「手段」としてのアートには、どうしても拒絶反応が起きてしまう。
でもそれで成立してるのが、世界の現実だ。
そこから日本がこぼれそうになっていることを、画商として野呂さんは危機感を抱いたりしてたわけだけど(聞きかじっただけなのでちゃんと理解できてないかもしれないが)、現場を見た上でそれに乗っからないことは、決して負け犬の遠吠えではないと、私は思う。
とりあえず、惑わされずに淡々と、真摯にやっていくだけだ。
野呂さんと、結局そんな確認をするに至りました。
ご紹介いただく予定だった現地のギャラリストさんたちと予定が合わず、持って行った4点の作品は、出展していた野呂さんのお知り合いに見せるに留まりましたが、世界のアートの現場を識る、という目的は果たせたと思います。
お蔭様で、何より、強固な意志を固めることができたんですから。感謝です。