先週、毎年楽しみにしている、近所のしだれ桜のスケッチに行ってきた。

現在の柏南部は、江戸時代、幕府の軍馬の牧場「小金牧」だった。
その牧の境は「野馬(のま)よけの土手」で囲まれ、今も一部が現存している。
柏レイソルグラウンド向かいのその堤に、ソメイヨシノがほとんど散った頃に、ご近所の方が植えたのか、色んな種類のしだれ桜が咲き誇る。
「今年の桜は、きれいに見えない」という声を聞く。
震災と原発事故で、人々の心も何か、スモークがかかってしまったようだ。
原発に関しては、私ももちろん色々思うところはある。
でも、日本中が怒りに満ちてしまってはいけないと思うんだ。
悪想念は自らと霊界を穢し、他者に対する呵責は、何をも生まないと思う。
状況を正しく把握し、これからのことを「建設的に」やっていくしかない。
自分は何者であるか。
自分の役割は何か。今、何をなすべきか。
私は、日本人の画描きである。
美しいものを美しいと思い、描く。