Akiko Fukunaga [Diary]
by acco_gluck
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日本画 福永明子
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個展終わりました

16日間に亘った銀座柳画廊の個展が無事終了しました。

お越しいただいた皆様、御購入下さった皆様、応援して下さった皆様、そして何より銀座柳画廊の社長・副社長・社員の皆様、本当にありがとうございました。
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2年4カ月ぶりの個展。
昨年京都での能舞台のお仕事中に社長より個展のお話を頂き、1年後ならとお請けしましたが、年末まで滞在が延びて、しばらく腑抜け状態となり、春から猛然とスケッチに励んだものの、かなりタイトなスケジュールでした。

親知らず事件wから復活してから4ヶ月、仕事や所用以外はほとんど家で寸暇を惜しんで制作に打ち込み、20点の新作を描きあげました。
レイソルの観戦も全戦我慢したと言えば、どれほどの集中度かお判りいただけるかと思います(笑)。

前の個展から随分と作風が変わったと多くのお声を頂きました。
私自身はそう思って描いたわけではありませんが、強いて言えば「こうあるべき」という概念を捨て、自分のあるがままを描こうと思いました。
それは図録の挨拶文にも書いた「もののあはれ」についての考察によるものが大きいと思います。

情。emotion。
残りの人生30年。もう恥ずかしがってる場合じゃない。
生きてるってことを丸ごと表現したい。そんな思いで描きました。

自分の行いへの審美眼がこの世の平和の礎となる。
私自身が発したこの言葉を裏切ることのないよう、これからの日々を丹念に生きていきたいと思います。

次の個展は、2年半後の2021年春に決まりました。
今度は私のどんな景色が現れるのか、自分でも楽しみにしています。


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# by acco_gluck | 2018-11-12 19:45 | Painting | Comments(2)

銀座柳画廊個展「もののあはれ」

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26日金曜日から始まりました。
今日で3日目が終わりました。やっと投稿する時間が取れました。

初日は慣れないハイヒールで立ちっぱなしで、そして慣れない満員電車とで、脚がパンパンに腫れてしまいました。
なので昨日からペタンコ靴コーディネートです。

有難いことに、前回の個展より格段に良くなったと皆様にお褒め頂いております。
何がどう変わったのか、自分ではあまり分からないのですが、おそらく京都でのお仕事をしたことで何かが変化したのだろうと思います。
何かはわからないんですけど。

ご都合がよろしければぜひ、その変化をご覧ください。
11/6のみ教室のため在廊できませんが、期間中はほとんど画廊にいます。
お待ち申し上げております。


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# by acco_gluck | 2018-10-28 18:15 | Painting | Comments(0)

福永明子HP

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# by acco_gluck | 2018-10-28 14:46 | Painting | Comments(0)

私のアートラインかしわ2018

アートライン柏実行委員の私の秋はただでさえ忙しいのですが、今年は個展もあって、ピークが全部重なってしまい、超絶忙しかったです。
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10/7(日)は秋の風物詩となった「ライブペインティング30vs30」。
この日はこの駅前通りで、忘れ物傘に絵を描くワークショップ、道路にチョークで落書きし放題のプロジェクトもあって大賑わいでした。
ほんと、柏ってステキな街だなあ。って心から思いました。

翌日10/8(月祝)は、7年目となった「共晶点」。
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朝から搬入と設営を手早くやって、お昼に開場し、アートライン体験ツアーもあって、これまた大賑わい。
今年は休日が初日のみだったにもかかわらず、5日間で1500人以上が来場されました。すごい数です。
ハイレベルな展示として年々認知度が上がっているように思います。
パレット柏の利用者もフラッと沢山来られますが、皆さん感激して帰られます。

4日目には私が講師をしている柏美キッズ教室の子どもたちを連れて、アートライン柏副代表のHさんに「おしゃべり鑑賞会」をして頂きました。
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作品を観ながら、感じたことや発見したことを話す。正解不正解はなく、解説でもない。作品とじっくり向き合うという鑑賞の仕方を、小さい時に体験できるのは、とても素晴らしいことです。
こういった場と機会が身近にあることは、本当に幸運なことで、それが市民の文化度を上げていく要因になるのではないかと思います。

アートラインかしわ2018は、他にもプロジェクトがあります。
どうぞチェックしてみてください。
http://2018.kashiwa-art.com/

そして、10/26からの柳画廊個展のカタログが出来上がりました。
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左は裏表紙、右が表紙です。金文字のお蔭で高級感かなりアップ。
順次送らせて頂いていますが、なかなか好評です。
もしまだ届かないとか送って欲しいという方がございましたら、お気軽にご連絡ください。

10/26(金)〜11/10(土)まで、11/6以外は在廊予定です。
初日の夕方はささやかなオープニングパーティーがあります。
どうぞお気軽にお越しくださいませ。



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# by acco_gluck | 2018-10-17 01:14 | Painting | Comments(1)

銀座柳画廊 個展

個展のDMができました。
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個展「もののあはれ」

2018年10月26日(金)〜11月10日(土)
期間中無休 10:00〜19:00 (土日祝11:00〜18:00)
銀座柳画廊 東京都中央区銀座5-1-7 数寄屋橋ビル3F

初日10/26の5時からオープニングパーティーを催していただきます。
ご都合のよろしい方はぜひご参加ください。

最後の50号、もうすぐ完成です。
カタログは来月初旬にはできると思います。私も楽しみです。


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# by acco_gluck | 2018-09-23 20:11 | Painting | Comments(0)

共晶点

10/26からの個展の制作に没頭する毎日。
気づいたら前の投稿から3ヶ月以上経ってました。

今年も柳画廊でカタログを作って頂きます。
なので、来週には全作品の撮影をしたいところですが。。
新作20点のうち、今、19点目ができるところです。
あと残すは50号!がんばるうぅぅ。

その新作のうち一部を、恒例の共晶点で展示します。
今年は15名です。
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10/8(月祝)〜10/12(金)
10:00〜19:00 (初日は13:00〜、最終日は18:00まで)
パレット柏 柏市民ギャラリー (DayOneタワー3F)
入場無料

きっとまたすごい化学反応が見られると思います。
乞うご期待!


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# by acco_gluck | 2018-09-16 03:45 | Painting | Comments(0)

親知らず

先月25日に右下の親知らずを抜きました。
痛くて死ぬかと思った。2週間経ってやっと復活です。

30代半ばに歯茎からちょこっと頭を出して、そこに何か詰まるとたまに少し腫れることがあって、歯医者でレントゲン撮ってもらったら、真横に生えてて根っこが顎の骨と一体化してて、しかも神経のすぐそばなので、うちじゃできないと。
大学病院の口腔外科で手術と言われ、すっかりビビって放置していました。

が、去年あたりから、中で虫歯になっているような気がして再受診。
手術するなら少しでも若いうちのがいいかなと思い、紹介状を書いて貰い、とある大病院の口腔外科に行くと、そんなに珍しいケースじゃないみたいな軽〜い感じで、手術日の予約。

局部麻酔をしてから40分ほどで終わってしまい、やや拍子抜け。
歯は5分割で掘り出され、骨も削って歯茎の縫合をした。
いやー、麻酔ってすごいな。電ノコとかノミみたいなの使って、肉体の工事じみたことしてるのに痛くないんだもんね。
術後の注意書きを渡されて、うがいはしないよう念を押される。

帰宅して、噛まされてたガーゼを吐き出すと、口内血だらけ!
うがいはしないよっと。ペッ。出てきたのは血のジェルみたいの。

どうやらこれが血餅(けっぺい)、治癒に必要な栄養の塊だったらしい。
全部あとでネットで調べてわかったこと。
おまけに治るまでは厳禁だという煙草も普通に吸ってしまってたよ。
事前に教えといて欲しかったわー。

2〜3日が痛みのピークって聞いてたのに、日に日に痛みが増して、これはさすがにおかしい!と5日目に病院に行くと、恐れていたドライソケットになっていた。
肉芽細胞が出来ず、骨が一部剥き出し状態。神経が直接触れるので激痛が続く。

痛み止めが4時間持たない、効かない。四六時中痛い。薬で眠い。痛みで起きる。この週は予定をなるべく入れないで、引き籠って絵を描こうと思ってたけど、普通に引き籠って寝てばかりいた。
抜糸後も痛くて、8日目には大事な仕事もやむなくキャンセル。

親知らずって、親が知らない年齢になってから生えるから付いた名前なわけだけど、なんとなく、父からのメッセージな気がした。
「知ってるぞ」って。
父に怒られるようなことをしている自覚があったので、それを涙ながらにお詫びしたら、その日から、痛みが少しずつ軽くなってきた。

次の日、奥の歯茎が膨らんできたので、また腫れてきたのかと病院に行ったら、これは腫れじゃなくて肉が上がってきた証拠なので安心して下さいとのこと。

昨日2週間目の診断でやっと、骨の上に肉が出来てきたので大丈夫とのお墨付きを頂いた。な、長かった。

空洞が埋まるまでには2ヶ月ほどかかるらしいが、とりあえずひと安心。

まあ、わかったことは、親知らずはやっぱり若いうちに抜いておいたほうがいいよ!ってことですね。

さ、溜まったお仕事と制作に、再度エンジンふかし直しです。


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# by acco_gluck | 2018-06-10 00:48 | Living | Comments(0)

島根の旅

アートライン柏実行委員で行くアート旅。
今年は足立美術館と出雲大社に行く島根の旅(&京都寄り道)でした。

初日は羽田から米子空港、レンタカーで松江に向かいました。
庭園と横山大観コレクションで有名な足立美術館。
私は所蔵の竹内栖鳳作品の方が感動でしたが、青空に映えた庭園は溜息ものでした。絵画のように風景を切り取った窓も素晴らしい。
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帰りにKさんがお堀の船に乗りたいとのことで、ナビで遊覧船で検索して、間違えて宍道湖遊覧船に乗る。でもこれが案外楽しかった。
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遠くに浮島が見える。水面温度と空気の温度差で起こる現象だそう。
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夜は歩いて街へ。橋から見えた夕焼け空が綺麗でした。
隠れ家的な居酒屋さんで美味しさに悶絶する絶品の魚介を堪能しました。

2日目は、私の目的である出雲大社参拝です!
前日ガイドを見ていたら、神職のご案内で門内参拝ができるツアーを知り、電話予約しておいた。

ツアーがお昼過ぎからだったので、朝は日御崎(ひのみさき)へ。
途中、稲佐の浜に行ってみたら、もう神様ゲートの気が満ち満ちている!
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日御碕神社は素晴らしかった。
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伊勢大神宮が「日の本の昼の世を護る」のに対し、「日の本の夜を護る」ように神勅があって祀られたという。岩山に建っていて、かつては船でしか来れなかったそうです。
日没宮に日天照大神、神の宮に素盞嗚尊がお祀りされていて、日本神話をリアルに感じられる。

出雲大社の隣りの博物館で受付をして、ガイドさんの案内でいざ参拝。
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国内最大という日の丸が本当に美しく愛おしく思えました。
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いよいよ通常は入れないご神職のご案内で八足門内へ入ります。
伊勢神宮でもそうだったけど、世の安寧しか祈れなかったです。
そのくらい神聖な気が満ちていました。

明日の例大祭の準備、天皇陛下のお代理が休まれるお建物には、菊花紋と亀甲紋があって、「鶴と亀が統べった」世になったんだなーと実感する。
その前では大国主大神様がウサギにヒーリングをしてる。
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ツアーの前に立ち寄ったカフェの方によると、神職さんのスケジュールでここ数日はツアーができたのは今日だけで、明日からはまた例大祭があってできないそうで、この好天だし、本当にラッキーですね!とのこと。
ふと思いついた私、やっぱし持ってる!

そして、ずっと来たかった古代出雲歴史博物館〜!
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発見された宇豆柱をこの目で見たかったのです。
どんな建造物だったのかは定かではないけど、そんなに昔のことではないことにびっくりでした。歴史のロマン〜。

出雲蕎麦もめっちゃ美味しかったです!今まで食べた蕎麦で一番かも。


3日目は京都に寄ることになったので、早めに出発。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)記念館と旧居跡に行きました。

ギリシャの島で生まれたアイルランド人(イギリス国籍)だってことや、日本神話に興味があって松江に来たことや、いかに日本文化を愛して貢献してくれたのかを知り、本当に感銘を受けました。
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そして岡山経由で京都に3時頃到着。
能舞台のお仕事でお世話になった工務店の社長が工事関係者で打ち上げしましょうと言って下さっていたので、この旅行の帰りに京都に立ち寄ることにしていたら、柏メンバーも「私も能舞台見たい〜」ということで、ホントに寄り道。

途中、四条烏丸の京都芸術センターに立ち寄ってカフェで一休み。
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明治初期の古い小学校の建物は一見の価値ありです。

分林さん宅では写真撮り忘れたけど、メンバー2人は初めて見る能舞台に感動した様子でした。奥さま、ありがとうございました!

その後は鴨川沿いの鳥の水炊きで有名なお店で工事の打ち上げでした。
昔からここの納涼床をニカク工務店が請け負っているそうです。
暑い日だったけど川床はやっぱり涼しい。風流でした。

翌日はスケッチに行くつもりがざんざん降りの大雨。
御所を歩いてずぶ濡れになり、京都ロームシアターで開催していたニカク工務店の建築家展に伺う。建築家さんと話し込んだりして楽しかったです。

というわけで、当初は出雲大社だけが目的だった旅も、気づけば相当充実でした。神話や歴史が大好きな私には物足りないくらい。
神話の場面や銀山や埋没林など、たくさん行きたい所があるので、絶対また島根行きます!


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# by acco_gluck | 2018-05-14 17:43 | Living | Comments(0)

鏡板① 製作 2017.10.15〜12.30

この度めでたく、10月半ばより年末まで京都滞在製作をした鏡板の能舞台、真謡会館の舞台披きが3/16,18に行われました。
やっと皆様に全容をご覧頂ける時がやってまいりました!
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観世流能楽師の分林道治さんのお建物、地上4階地下1階のステキな建築の地下に、能楽堂が作られました。
2年を要した大工事の、私は2ヶ月半という短い期間でしたが、本当に素晴らしい体験ができたと思います。

長くなりますが、私の悲喜交々の製作記録です。

夏より下図作成に取り掛かり、PCでデータを作り、分林先生とメールで何回も図案を練り直し、それを1/4サイズの模造紙にアクリル絵の具で描きました。
全体のバランス、松の株の配置や数(七五三)、幹のゴツゴツした感じ、霞の金など、分林先生のご意向に沿って作画しました。特に松の青と株ごとの濃淡が特徴的です。
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160枚の拡大コピーを繋ぎ合わせ、雨降り続きの10月半ば、京都入りしました。
地下の工事が遅れていたこともあり、現場監督さんが手付かずの4階のフロアに製作場所を設けて下さいました。
画面は、杉板を襖状にしたもの五枚、2.9m×5.4m。
大工さんが繋ぎ合わせて、土台までチャチャっと作ってくれました。

持参した下絵コピーを実際板に置いてみると、あら~っ寸法合わない!

大きすぎ&小さすぎで、堀川のセブンイレブンのコピー機を長時間占有すること2回。貼り合わせ作業でかなりの時間をロスしましたが、納得いくまでやります。
滲み止めのドーサを3回塗って、いざ転写です。
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輪郭線の裏を濃い鉛筆で塗って、上からなぞって転写したら、墨でコツ描きです。
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着色部分にさらにドーサ引きを2回して、いざ着彩。
下塗りに普段なら水干を使いますが、今回はなるべく天然岩絵の具にしました。
日本画材の放光堂さんには沢山アドバイスを頂き、本当にありがたかったです。
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こうなる前に、実は一度全部の下塗りを洗いました。
紙と違って、木がドーサ液を吸ってしまい定着が弱く、指で擦ると絵の具(特に緑土)が動く。これでは後々、土台から剥落してしまう。
というわけで泣く泣く刷毛と布で彩色を洗い、濃いドーサ引きからやり直し!
今度は入念に。下地の絵の具を溶くときにも膠にドーサを混ぜてガッチリ定着。

そしていよいよ、恩師の畠中先生から譲って頂いた極上天然緑青。ドキドキ!
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焼緑青もマンションのキッチンで焼いて作っちゃいました。猛毒注意!
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そして、今まで高すぎて買ったこともない極上の群青。
先生特製の群青を特別価格で譲ってもらいました。
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岩絵の具を何度も薄く塗り重ね、ここまで早1ヶ月。
予定では描き上がってるはずだったけど、まだ竹もあるんだよねー。。

金砂子を撒く霞の場所にしつこくドーサ引きをしつつ、ここから松葉の一本一本の描き込みです。必死すぎて写真撮る暇なし!
私を含め大工さんも監督も休みなんてありません。毎日遅くまで頑張りました。
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松葉と金砂子に11日間を要し、11/28に老松完成!
翌々日、5枚の板をエアーで二重梱包し、監督お二人と大工さん総出で4階から地下まで階段で!運んで下さいました。ありがとうございます~!
わ~工事現場がいきなり能舞台になったね!で記念撮影。
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今度は地下で竹の絵の製作です。
腰を痛めてしまった私のため、椅子に座って作業できるように机を作って下さり、木屑が入らないよう能舞台の周りをグルッと養生ビニールで覆って下さって、すっかり能舞台が広い私専用アトリエになりました。
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竹の下絵コピー貼り合わせや転写などの作業を、滋賀県在住でお能ファンのRさんが何度もお手伝いに来て下さり、本当に助かりました。ありがとうございます!

竹の絵は当初、建てつけた壁に描く予定だったのですが、やはり岩絵の具を使うには水平でないと描けないため、監督と大工さんにお願いして、描いてからはめてもらえることになりました。

下塗りの段階で、畠中先生が現場を見に来てくれました。が、ダメ出しの嵐!
学生時代にも経験のない細やかなご指導。凹むよりも有り難く、奮起しました。
本当に、先生が私の先生でよかった。心からそう思いました。

11月末までのウィークリーマンションの契約を10日間延長しましたが、それでも終わらないと観念。
一旦柏に帰って所用を済ませて二週間後に戻ってくることにして、その間に大工さんに壁に嵌めてもらいました。
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線描などの細かい作業を6日間。ついに12/30に完成!
写ってはいませんが、葉脈や節や輪郭線など、精魂込めて描きました。

最終日には、高校の写真部所属である分林さんご子息に撮影して頂きました。さすが良く撮れてます!
この写真を元に、舞扇を作るということでした。
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こうして2ヶ月半の滞在製作が終わりました。

途方に暮れてメソメソしてみたり、分林さんご夫妻や現場監督さんの優しさにホッコリしたり、津田茂さん設計の建築に惚れ惚れしたり、それを形にする大工さんたちの匠の技に感動したり、畠中先生から珠玉の教えの数々を頂けたり、取材で御所や嵯峨野を訪れたり、懐かしい友人や恩人に会えたり、本当に濃密な日々でした。

何より、京都はやっぱり私の魂の故郷なのだと確信しました。

そうして、舞台披きまで沈黙を守りきったワタクシ。2ヶ月半後へ続きます。

「鏡板② お披露目 2018.3.16」



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# by acco_gluck | 2018-03-23 15:57 | Painting | Comments(0)

鏡板② お披露目 2018.3.16

舞台びらきの前日、気温23℃の初夏のような京都に入りました。

明日を控えて工事は大詰め、地上で皆さんが必死で作業する中、シンと静まり返った地下の能楽堂。
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落款(らっかん)を入れました。印は朱の岩絵具で手描き。
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そしてついに「真謡会館」舞台びらき当日です。
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なんという素晴らしい建築!! みんなよく頑張ったよ〜!

16日(金)と18日(日)それぞれ2回公演があり、夜はホテルでのパーティーです。
(そのパーティーのスピーチで実は頭一杯)

畠中先生とお手伝い下さったRさんも1回目公演にご招待頂きました。
初日は野村萬斎さん、片山九郎右衛門さんもご出演。オーラが凄かったです。
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分林先生のご挨拶で、まだ工事が終わってない事を知りました(笑)。
着工して2年。万感の思いでこの日を迎えられました分林さんご一家、本当におめでとうございます!

思えば、銀座柳画廊の野呂社長が、東京で分林先生からお能を習っていらっしゃることから、この鏡板のお話を頂いたのは、3年ほど前のことでした。

その時はさらさら請けるつもりがなく、社長をガッカリさせてしまいましたが、何度もお誘いを受け、ネットで分林先生のお顔を拝見した時、どこか懐かしいような、不思議なご縁を感じて、お請けすることにしました。

サンプルの松を描き、他にも候補の画家がいた中で私をお選び下さり、東京で分林先生とお話しした時、建築家の津田さんの設計図を拝見しながら「あらゆる垣根を越えた文化の拠点を、僕たちの世代で作り上げたい」というお言葉を聞いて、ぜひ協力させていただこうと腹を決めました。

ニカク工務店の社長も、建築家の津田さんも、私も、分林ご夫妻と同世代です。
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「僕たちの世代」が見事に作り上げちゃったなーというのを実感できました。
それを本当に嬉しく思います。
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パーティーで、この建築に携わった3人として壇上に上がり、スピーチしました。
初日は緊張して半分飛んでしまいましたが、私が伝えたい事は「和」でした。

日本画とは、岩絵の具と膠を用いた絵画のことですが、その手間と時間の分だけ、重ねた岩絵の具の粒子の間に研ぎ澄まされた精神が込められていく、それが日本の画と言えるのかもしれません。
日本は和とも言いますが、和は、和える・和む・和らぐ・ニギなど、相反する要素を結ぶ原理のことで、それが日本の和の精神なのではないでしょうか。
今回のお建物も、まさに和の姿でした。建築家の設計を形にする、工務店さんと数えきれない職人さん方が各々持てる力を発揮して、それが結集したもの。
私もその一員としてご一緒できたことが本当に嬉しく、それこそが私の宝だと思います。

というようなことをお話ししました。
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先代 片山九郎右衛門さん揮毫の「藝ニあそぶ」

今回関わった全ての方々とは、少なからぬご縁を感じました。
京都には元々深い因縁を感じてきましたが、この度のお仕事は私が今世でやるべき何かがあったのだと思います。

この機会をお与えくださいました、分林道治先生ご夫妻、銀座柳画廊の野呂社長・副社長、分林保弘会長ご夫妻、心より御礼申し上げます。
そして、関わり合った全ての皆様、真にありがとうございました。

これを糧に、日本画家として日々精進を重ねていきたいと思います。

銀座柳画廊で10/26〜11/10まで個展を開催して頂きます。
これから半年、心して制作に励みます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


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# by acco_gluck | 2018-03-23 15:26 | Painting | Comments(0)